石灰沈着性腱炎とは関節付近にある腱などに石灰の沈着が起こり急性の炎症症状(痛みや腫れ、熱感)などが現れるもので、関節付近に発症します。
肩関節周囲、肘関節周囲、手関節周囲、股関節周囲、膝関節周囲、足関節周囲などにみられ、なかでも肩の関節周囲に多く見られます。肩関節を包む腱板という組織周辺に石灰物が沈着し、腱板や肩の関節にある滑液包が炎症を起こして関節に強い痛みがでてきます。
腱板とは腕の骨に付着している棘上筋・棘下筋・小円筋、肩甲下筋の四つの筋腱より構成されています。
症状として原因なく急な激しい痛み、腫れ、夜間痛、痛みの為に関節を動かすことが困難となり、軽い発熱などを伴う場合もあります、またエコー画像でも石灰物を確認できます。
治療はおもにアイシング、低周波治療、安静、必要であれば固定などを行っていきます。
通常2〜3週間の治療で軽快します。痛みは激烈ですがお任せ下さい。